サーキュラーHRとは
- このプロジェクトが目指すこと人と“はたらく”のあり方を再構築し「人材ロス」ゼロ社会を目指す。
人は、社会すべての基盤となる資源です。限りもありますが、他の資源とは異なり経験や学習により価値を上げることができる唯一の資源でもあります。
循環型の経済モデルであるサーキュラーエコノミーと、そういった人的資源の在り方を紐づけた考え方が「サーキュラーHR」です。
誰もが持続的に働き、個々の価値を発揮し続けられる社会が、今、求められています。
環境資源だけでなく、「人という資源」を使い捨てず、育て、循環させる。
そのために企業ができることを考え、取材し、広めていきたい。
私たちは、「サーキュラーHR」によって、人と“はたらく”のあり方を再構築し、「人材ロス」ゼロ社会を目指します。
- サーキュラーHRのコンセプト
2020年代、全ての企業経営に求められる
サーキュラーエコノミーモデル
【サーキュラーエコノミーとは】
サーキュラーエコノミー(循環型経済)は、これからの時代に求められている新たな社会・経済の仕組み、ビジネスモデルです。 「Take Make Waste(とって、作って、捨てる)」という言葉に表されるような、産業革命以来続いてきた大量生産・大量消費の経済モデルは、環境問題の深刻化や経済格差の拡大などを引き起こしており、限界を迎えているといわれます。
グローバル化が進んだ現代では、どこかの誰かを搾取して、そこから得られたものを消費し、ゴミをまたどこかの誰かに押し付けるという社会構造はなりたたなくなっています。 そこで、社会全体のつながりを意識しながら、資源を使い捨てせずにその価値を再生させて使い続けようという持続可能な仕組みがサーキュラーエコノミーです。
サーキュラーエコノミーは、具体的には下記の5つのビジネスモデルにまとめられます。
・再生型サプライ
・回収とリサイクル
・製品寿命の延長
・シェアリング・プラットフォーム
・サービスとしての製品
これらの5つのモデルを組み合わせながら旧来のビジネスモデルを転換していくことが、2020年代の企業経営に求められています。
このサーキュラーエコノミーの仕組みを、HR領域に適用したものが「サーキュラーHR」です。
サーキュラーエコノミーから
「サーキュラーHR」5つのテーマへ
【サーキュラーHR 5つのテーマ】
サーキュラーエコノミーの5つのモデルの考え方を、HR領域の5つのテーマに展開しました。
再生型サプライ → 雇用流動化
繰り返し再生し続ける100%リサイクル可能な、あるいは生物分解が可能な原材料を用いるように、「終身雇用に代表される画一的な採用方法・雇用形態だけではなく、繰り返しチャレンジし続けられるよう雇用を流動化し、人材が自身の人的資源価値を再生・向上できるような仕組みを作る」
回収とリサイクル → ダイバーシティ
廃棄物と見なされてきたあらゆるものを、他の用途に活用することを前提とした生産/消費 システムを構築するように、「多様な人材(主婦、障がい者、ニート等)の人的資源価値を認め、リモートワーク等の仕組みを用いて価値発揮できるシステムを構築する」
製品寿命の延長 → 学び直し
製品を回収し保守および改良することで、寿命を延長し新たな価値を付与するように、「人材の学習歴を更新することで新たな人的資源価値を付与し、活躍寿命を延長し、キャリアチェンジをして新しいことに挑戦できるようにする」
シェアリング・プラットフォーム → 複業・副業
使用していない製品の貸借/共有/交換によって、より効率的な製品/サービスの利用を可能とするように、「人材を1社の中で独占せず、他の組織と共有/交換することによって、社会全体でより効果的な人材活用を進め、人材自体の経験値や資産価値を向上させる」
サービスとしての製品 → プロジェクト型ジョブ
製品/サービスを利用した分だけ支払う。どれだけの量を販売するかより、顧客への製品/サービスの提供がもたらす効果を重視(サブスクリプション)するように、「終身雇用で多くの人材を丸抱えするよりも、各人材が発揮できる能力/成果を重視して、プロジェクト毎に発揮した能力/成果の分だけ支払う」
5つのテーマに沿って
人と“はたらく”のあり方を再構築する
【サーキュラーHRの取り組み】
働き方改革や個人の価値観の多様性、人材不足などが言われている現在、人という資源を使い捨てずに、育て、循環させる仕組みが強く求められているといえるでしょう。 あらゆる企業において国際競争力を保ち続けるためには、優れた人材・人的資源の確保と、その有効な活用を行うことは必須です。
そのためには、早期に循環型の人材活用の仕組み、「サーキュラーHR」を取り入れ、ノウハウを蓄積していくことが重要な経営課題となることと予想されます。 同時に、働く個々人にとっても自分自身という人的資源をどのように循環型の運用をし、資源価値を高めていき続けるのかを意識していかなければいけない時代といえます。
私たちは、企業・組織の経営や人事の側からも、働く個々人の側からも、人という資源を使い捨てず、育て、循環させる社会・経済の仕組みを当たり前のものにするために、「サーキュラーHR」の5つのテーマに沿った取り組みを行っている企業や個人の事例をインタビュー記事や、様々なイベントを通して広めることによって、人と“はたらく”のあり方を再構築し、企業の人材における課題解決に取り組んでいきます。
Take Make WasteからCirculation/消費から循環へ。
プロジェクトメンバー
稲葉哲治
株式会社Waris リクルーティングコンサルタント/サーキュラーHR編集長
開成、東京大学から一転、中退して社会的ひきこもりを経験。当事者性を活かしてセゾングループ人材会社にてNPO協働事業等を担当後、日立グループにて新規事業、若者キャリア支援会社起業、人事、人材コンサルタントを経て、日本最大の人事・HRメディアにて人事コミュニティ運営等に従事。現在は㈱Warisコンサルタントの他、ダイバーシティ&インクルージョンを推進するNPO法人GEWEL理事、ワールドカフェ・OSTファシリテーターとして活動中。
エシカルを軸にソーシャルセクターでも活動し、フィリピン少数民族と作るブランド「EDAYA」やセレクトショップ「エシカルペイフォワード」、「エシカル男子の会」、参加型社会投資イベント「SOIF」などで人と社会の関わり方の変革を行う他、ソーシャルビジネスのハンズオンインキュベーションも実施。TEDxSaku登壇「ハイブリッドキャリアのすすめ」。高東未宇
株式会社Waris インサイドセールスチームコンサルタント/サーキュラーHR編集部
1999年生まれ。2022年4月より株式会社Warisへ新卒第一号として入社。学生時代は、国際情勢・ビジネス・コミュニケーション学などを専攻。大学での卒業論文では「ミドル世代のワーキングマザーにおける子育て期のワーク・ライフ・バランス」という題目のもと、40名のワーキングマザーにインタビューを実施。その時伺ったお話や、感じたことを、Waris・サーキュラーHRの業務に生かしていきたいと考える。
国家資格キャリアコンサルタント。
高橋三保子
サーキュラーHR編集部
フリーランスライター/エディター。1980年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、通信社記者を経て、2012年からフリーランスとして活動。女性の新しい働き方についてのインタビュー取材を多数手がける。Webメディアの編集長を経て、現在は企業HPのコンテンツ制作、SNS運用支援にも携わっている。転妻。2児の母。
https://hana-tsuki.themedia.jp/
サーキュラーHRは、人と“はたらく”のあり方を再構築し、「人材ロス」ゼロ社会を目指すプロジェクトです。
本プロジェクトは株式会社Warisが運営しています。
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